新築用制振壁 木製筋かい型 フェニックスツリー
フェニックスツリーは、SAFE365の市販品となります。


「フェニックスツリー」は、ダンパーを小型化しながらも高い制振特性を持つ、当社従来品と比べローコストな制振壁です。軸組住宅の壁内に設置することで、木製筋かいの中央の粘弾性ダンパーが、住宅に加わる地震の揺れを繰り返し吸収し、長く安心して暮らせる住まいを経済的に実現します。

施工例1
01

小型で制振特性に優れた粘弾性ダンパー

フェニックスツリーは制振ダンパーの働きを、大地震は「制振」、想定外の揺れは「耐震」と分けることでダンパーを小型化し、地震の揺れに強い低コストな制振装置を実現しています。
このダンパーは柱と筋かいそれぞれに固定された2種類の鋼板の間に、制振特性に優れた高分子材料を挟み、住宅が地震で揺れると、この鋼板が筋かいと柱の動きに連動して上下に繰返しスライドします。
この時、挟まれた高分子材料が変形し熱を帯びることで、地震の力を吸収する機構になっています。
また、ダンパーの上下のスライドが限界に達する想定外の揺れでは、格子に組まれた筋かいが耐震壁として抵抗します。
フェニックスツリーは「制振」と「耐震」からなるハイブリッドタイプな制振装置です。
粘弾性ダンパーの特徴





02

実大振動実験で揺れ89%減を実証

実大振動実験では耐震住宅と耐震住宅にフェニックスツリーを設置した制振住宅(以下、制振住宅)の安全性の比較を行いました。地震の強さは、建築基準法が想定する大地震を基準として、1.0倍→1.25倍→1.5倍→1.75倍→2.0倍と段階的に強くしていきました。
フェニックスツリー 実大振動台実験

フェニックスツリー 実大振動台実験


実際の2階建住宅において木造住宅用制振壁(制振装置)フェニックスツリーの搭載の有無による大地震(震度6弱~震度7)を受けた際の比較実験です。​​

結果、「耐震住宅」に対する最大揺れ幅の割合は
地震波で49%減、で58%減、で67%減、で89%減
と地震が強くなるにつれ「耐震住宅」はダメージを蓄積し最大揺れ幅が大きくなっていました。
それに対して、「耐震住宅+フェニックスツリー」は最大揺れ幅を損傷限界以下に抑え住宅にダメージを与えず地震後の補強を不要としました。
また、「耐震住宅」の最大揺れ幅が比較的小さい結果となった地震NO.❶❷❸においても、「耐震住宅+フェニックスツリー」の最大揺れ幅は更に耐震住宅の約半分に抑えたことから、小さな揺れでも制振効果を発揮していることが確認できます。

「耐震住宅」と「耐震住宅+フェニックスツリー」の最大揺れ幅の比較

「耐震住宅」と「耐震住宅+フェニックスツリー」の最大揺れ幅の比較
※1 2013年度に実施。試験機関:独立行政法人 土木研究所 三次元大型振動台
※2 地震強さは建築基準法が想定する大地震を基準とします
※3 入力地震波:BCJ-L2 ①100%、②125%、③150%、④175%、⑤200%
●注意:実大振動実験による結果によるものであり、建物形状、配置プラン、地震波によって異なります。


03

1壁30分で設置完了

フェニックスツリーの制振ダンパーは小型で軽量、木製筋かいは通常と比べ約半分と短いので扱いやすく、設置時間は1人でわずか30分。制振ダンパーと専用筋かい金物を木製筋かいにビスで留めるだけで簡単に設置が出来ます。
筋かい金物と粘弾性ダンパー 施工方法

フェニックスツリー 商品一覧
商品名商品コードセット内容横架材間距離
フェニックスツリーPTA1粘弾性ダンパー、専用筋かい金物、ビス2,463mm~2,703mm
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