地震と住宅の歩み
地震の多い日本では、昔から建物の地震対策に取り組んできました。
明治時代まで伝統構法によって木造住宅は建てられていましたが、1891年に起きた濃尾地震で伝統構法で建てられていた住宅の被害が甚大であったため、西洋技術である筋かいを用いた洋風木造建築の普及を目指しました。それから大地震が起きるたびに各地で大きな被害が出され、地震が及ぼす住宅への影響をデータとして集めて研究し、耐震の改善を重ねてきました。そんな地震と耐震の歴史を紹介します。
阪神・淡路大震災
阪神・淡路大震災
画像提供:神戸新聞社


震度の歴史

 震度は気象庁震度階級(きしょうちょうしんどかいきゅう)の略で日本で使用されている独自の震度階級です。地震の揺れの大きさを階級制で表します。どんなに揺れが激しく被害が大きくても最大震度は7までです。
 震度の測定は1996年4月から、それまでの体感や被害状況による判定に代えて、全国に配置された計測震度計という自動計測機器により測定されています。
 現在、気象庁ではこの「震度」について震度0~震度7までの10階級に分けています。
地震とゆれの状況 気象庁HP「震度について」より
気象庁HP「震度について」より

震度階級の歴史

年 度震度階級改定詳 細
1884年「地震報告心得」をまとめる全国の郡役所から地震の情報収集を開始し、日本最初の震度階級を制定。当時は「微震」・「弱震」・「強震」・「烈震」の4段階。
1898年震度階級の変更震度0が追加、「弱震」・「強震」・「烈震」が2段階ずつ分けられるとともに、0から6までの数字が振られ7段階に。
1936年「地震観測法」制定「震度0 / 微震(感覚ナシ)」→「震度0 / 無感」、「震度2 / 弱震(震度弱キ方)」→「震度II / 軽震」などに改称。
1949年「地震観測法」改正1948年福井地震の被害を受け、新たに震度7が設けられた。
1996年震度階級の変更震度階級を8段階から10段階に。体感による観測を全廃して震度計による観測に完全移行


震度階級と名称の変遷

1884年 - 1897年1898年 - 1907年1908年 - 1935年1936年 - 1949年1949年 - 1996年1996年 - 現在
 0 / 微震(感覚ナシ)0 / 無感覚地震無感0 / 無感震度0
微震1 / 微震1 / 微震I / 微震I / 微震震度1
弱震2 / 弱震(震度弱キ方)2 / 弱震(震度弱キ方)II / 軽震II / 軽震震度2
3 / 弱震3 / 弱震I / 微震III / 弱震震度3
強震4 / 強震(震度弱キ方)4 / 強震(震度弱キ方)IV / 中震IV / 中震震度4
5 / 強震5 / 強震V / 強震V / 強震震度5弱
震度5強
烈震6 / 烈震6 / 烈震VI / 烈震VI / 烈震震度6弱
震度6強
 VII / 激震震度7

震度とマグニチュードの関係

 震度は、ある場所での地震による揺れの強さをあらわし、マグニチュードは地震そのものの大きさ(規模)をあらわします。これは電球の明るさと周りの明るさとの関係によく似ています。電球の明るさをあらわす値がマグニチュード、電球から離れたある場所の明るさが震度に相当します。つまりマグニチュードが大きくても(電球が明るくても)震源から遠いところでは震度は小さく(暗く)なります。
 また、マグニチュードは大まかに言うと世界共通です。ただし使っている計算式や地震観測網が違うために、それぞれ異なるマグニチュードの値が計算され、その結果新聞などで見る外国の地震のマグニチュードが同じ地震なのに少し違っている場合があります。
※気象庁HPより


マグニチュードと最大加速度gal(ガル)について

 最大加速度「gal(ガル)」とは人間や建物にかかる瞬間的な力の事です。地震動の加速度で一秒間にどれだけ速度が変化したか表す単位で、震度と同じように1つの地震でも観測地点の位置によって違う値を示します。この地震加速度に揺れの周期や継続時間を考慮して「震度」を割り出します。
 気象庁ではこの「震度」について震度0~震度7までの10階級に分けています。震度と地震加速度については、気象庁公式サイト内の「震度の算出方法」を基に作成しています。
震度計測震度地震加速度(参考)
00.5未満0~0.6ガル
10.5以上1.5未満0.6~1.9ガル
21.5以上2.5未満1.9~6.0ガル
32.5以上3.5未満6.0~19ガル
43.5以上4.5未満19~60ガル
5弱4.5以上5.0未満60~110ガル
5強5.0以上5.5未満110~190ガル
6弱5.5以上6.0未満190~340ガル
6強6.0以上6.5未満340~600ガル
76.5以上600ガル以上
※気象庁HP「計測震度の算出方法」より

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